Glean、Glean Agentsを発表—業務ナレッジとWorld knowledgeへの包括的アクセスでWork AIプラットフォームを進化

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Glean、Glean Agentsを発表—業務ナレッジとWorld knowledgeへの包括的アクセスでWork AIプラットフォームを進化
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GleanによるAIサマリー

時代は今、エージェントの時代に突入しています。AIは今や高度な推論を行い、複雑なタスクを実行できるまでに進化しました。ここ数年で、多くの人がAIを仕事や日常生活で活用し、時間を節約したり、特定の作業をAIに置き換えたりする方法を模索してきました。AIによる効率化の恩恵は感じられますが、私たちはまだAIの真の可能性をほとんど引き出せていません。今や、モデルの知能向上に加え、統合されたエージェントプラットフォームと従業員の創造力 が組み合わさることで、AIの登場以前には不可能だった新しい働き方が実現し、時間を節約しながら仕事の進め方を再考できるようになりました。

Gleanでは、すでにエージェント型AIが企業の成長を加速させる影響を実感しています。例えば、Gleanの従業員は、Glean AppsやGlean Agents、Glean Assistant、そしてチャットボットを活用し、次のようなことを実現しています。

  • Gleanの製品マネージャーは、数千件の顧客との通話を分析し、製品ロードマップに反映することで、進化し続ける顧客ニーズに大規模に対応しています。
  • Gleanのエンジニアは、PRの自動レビューとドキュメント化を実現しています。
  • Gleanの営業チームは、顧客や業界についてより深い理解を持って商談に臨み、その場で質問に答え、問題を解決できるため、顧客の貴重な時間を最大限に活用できます。

他にも多くの例がありますが、本質は同じです。エージェント型AIは、従業員が適切に活用することで、単なる時間短縮にとどまらず、Gleanに戦略的なビジネスインパクトをもたらします。

業界では「AIエージェントが人間に取って代わる」といった議論もありますが、実際に顧客や社内の活用事例を見てきた中で、AIは人間を支援することで最大の力を発揮する ことを実感しています。例えば、Gleanの顧客企業では次のような活用が進んでいます。

  • Zillowはキャリア成長分析エージェントを開発しました。このエージェントは従業員の評価や成長機会を分析し、次のジョブレベルへ進むために必要なステップを明確化するのに役立っています。
  • Miroはパーソナライズされた営業アプローチを導入し、よりターゲットに最適化されたメッセージを送れるようになったことで、メール作成にかかる時間を80%削減しました。
  • Deutsche Telekomは8万人以上の従業員向けに「従業員コンシェルジュ」を導入。このエージェントは自然言語を活用し、ITや人事関連のリクエストを自動化しています。

これは、過去1年間でGleanを活用し、顧客企業が組織全体で実行した5,000万件以上のエージェント主導のアクションのほんの一部にすぎません。

そして本日、私たちはGlean Agentsを発表し、エージェント時代への新たな一歩を踏み出します。Glean Agentsは、職場におけるエージェントの構築、展開、オーケストレーション、ガバナンスを可能にする横断的なエージェント環境です。Glean Agentsを活用すれば、誰でも簡単にエージェントを構築・利用でき、企業は数千ものエージェントを一元管理・統制しながら、AIをコンプライアンスとセキュリティを担保した形で大規模に導入できます。さらに、Glean Agentsと統合された以下の新たなプラットフォーム機能も発表しました。

  • ユニバーサルナレッジは、企業のアプリやデータベースに加え、ウェブ情報やLLMデータにもアクセスし、リサーチやインサイト分析、意思決定、業務の自動化を支援します。
  • 構造化データ分析は、Salesforce、Databricks、Jiraなどの構造化データアプリケーションからリアルタイムデータを自然言語でクエリすることで、誰もがデータドブリンな意思決定を行えるようにします。

AIアクティブデータ&AIガバナンスは、企業全体のアプリケーションを継続的にスキャンし、過剰に共有された機密データを自動で非表示化することで、AIに活用されるデータに対するさらなる管理レイヤーを組織に提供します。

Glean Agents — 自然言語でエージェントを構築・活用

Glean Agentsは、誰でもエージェントを作成・利用・共有できる横断的な環境です。従来、エージェントの構築は、AIに関するナレッジを持ち、データベースやAPI、エンタープライズプラットフォームと統合できるスキルを持つ開発者に限られていました。しかし、私たちは、ユーザーが数分でエージェントを作成できる環境や、ユーザーのクエリに応じて自動的にエージェントが起動する仕組みこそが、最も大きな価値を生むと考えています。また、エージェントは実際に業務を行うユーザー自身が構築するのが最適です。特定のビジネスプロセスを深く理解している人こそ、そのプロセスを正確に捉え、効果的に自動化できるからです。

この考え方に基づき、私たちは Glean Agentsをエンタープライズ全体でスケール可能な形で構築しました。Glean Agentsは、LLMに依存しないエージェント推論エンジンを搭載し、Company knowledgeとWorld knowledgeにアクセスできるだけでなく、一連のオーケストレーションされたアクションを実行することが可能です。

Glean Assistantは、すぐに使える組織全体向けのエージェントエクスペリエンスを提供し、誰でも簡単に活用できます。さらに、自分専用のエージェントを作成したい従業員向けに、シンプルなセットアップも用意されています。ユーザーは、エージェントに求める目的を数行のテキストで入力するだけで、自然言語エージェントビルダーが自動でエージェントを作成します。例えば、製品管理チームが今期最も多く寄せられた機能リクエストを分析するエージェントを作りたい場合、その内容を入力すれば、エージェントビルダーが完全に機能するエージェントを自動生成します。もちろん、より細かいカスタマイズが必要な場合、ユーザーは手動で調整したり、追加の指示を与えたりすることも可能です。

作成されたエージェントは、保存、スケジュール設定、特定の条件に応じた自動実行が可能です。さらに、Gleanのエージェントライブラリを通じて組織全体で共有でき、ユーザーはエージェント型AIを自由に探索し、活用することができます。また、GleanはユーザーのGlean Assistantとのやり取りをもとに、適切なエージェントを積極的に提案します。これにより、エージェントが日常業務にシームレスに統合され、ユーザーはこれまでと同じ方法でGleanを使いながら、AIの力をさらに活用できるようになります。

現在、多くの企業は数百ものSaaSアプリケーションを導入しています。しかし、今後はその10倍、あるいは100倍のエージェントを展開する時代になるでしょう。そのためには、大規模なオーケストレーションを可能にするツール が必要です。エージェントにフィードバックを与えて改善し、コンプライアンスを遵守させるためのガードレールを設けることが不可欠です。ここにGlean Agentsの企業向けの価値があります。エンタープライズ環境において、エージェントの構築と管理を簡単かつスケーラブルに実現できるプラットフォームとして、Glean Agentsは企業のAI活用を支援します。

Glean Agentsの詳細や、エージェントの作成方法については、本ブログをご覧ください。

ユニバーサルナレッジ—Work AIのための広範かつリアルタイムなデータアクセス

業務の中で、私たちは社内データと外部データを行き来しながら活用することがよくあります。例えば、営業キャンペーンの企画では、顧客データに加え、見込み顧客や業界トレンドに関する外部情報も必要になります。同様に、エンジニアリング機能の設計では、社内の技術スタックだけでなく、他の開発者のベストプラクティスも参考にする必要があります。多くのビジネスプロセスの自動化には社内ツールやデータが活用されますが、戦略立案やインサイトの獲得には、社内データと外部データの両方が不可欠 です。

だからこそ、ユニバーサルナレッジの導入は、顧客にとって大きな価値をもたらします。Gleanは、Work AIのための最も広範で包括的なナレッジを提供できるようになりました。ユーザーはエンタープライズデータとインターネットデータを組み合わせ、リアルタイムの業界インサイトや市場の最新動向をGleanのクエリに直接統合できます。また、Gleanの回答を超えてさらに深く学びたい場合でも、出典を活用することで、情報のソースを問わず幅広く探索することが可能です。

Gleanのユニバーサルナレッジの機能や、日常のワークフローへの統合方法については、本ブログをご覧ください。

構造化データ分析—データインサイトへのアクセスが誰でも可能に

エンタープライズデータを最大限に活用する上で、構造化データは依然として多くのAIソリューションが解決できていない課題のひとつ です。生成AIは、企業内の非構造化データ(コンテキストや意味を含むテキスト) へのアクセスを可能にしましたが、あらかじめ定義されたスキーマ、列と行の関係、基盤となるテーブルやマテリアライズドビューの相互接続性を理解するようには設計されていません。

今回のリリースにより、Gleanのユニバーサルナレッジ機能は構造化データと非構造化データの両方に対応し、ユーザーはシンプルな自然言語クエリを使って、あらゆる意思決定にデータを活用できるようになりました。Gleanは、Databricksのようなデータレイクやデータウェアハウス、SalesforceやJiraといったアプリケーションを含むデータベースのスキーマを理解し、構造化データ分析をサポートします。ユーザーは、データに関するその場での質問を投げかけ、チャートや図で視覚化し、結果を深掘りして分析できます。これにより、全体的なトレンドの把握から、データの細部にわたるインサイトの獲得までをスムーズに行い、質の高い意思決定を支援します。

「エージェント」というと、多くの人はまずタスクや業務プロセスの自動化に目を向けがちですが、エンタープライズ全体でデータインサイトへのアクセスを広げる重要な役割も担っています。データ分析は、エージェントがビジネスプロセスを再構築する鍵となり、人間とエージェントの双方がより良いデータドリブンの意思決定を行うために必要なデータへ簡単にアクセスできる環境を生み出します。ユニバーサルナレッジを活用することで、エンタープライズデータとインターネットデータ、過去データとリアルタイムデータ、構造化データと非構造化データをすべて統合し、あらゆる意思決定に活用できるようになります。これは、数十年にわたるデータアクセスの課題を解決する大きな一歩 です。

Gleanの構造化データ分析機能の詳細については、本ブログをご覧ください。

アクティブデータ&AIガバナンス—過剰共有されたデータを事前に検出・対策

AIの可能性を最大限に引き出すには、エージェントがエンタープライズデータへ広範にアクセスし、業務アプリケーション全体でアクションを実行できることが不可欠です。しかし、データアクセスの拡大には慎重な管理が求められるリスクも伴います。厳格なセキュリティ対策を講じていても、その有効性はユーザー自信が設定する権限に大きく依存します。そのため、権限管理を徹底することは重要ですが、それだけでは十分ではありません。プラットフォーム自体が、権限の設定ミスによって発生するコンテンツの過剰共有を検出し、自動的にブロックまたは修正できる機能を備えていることが不可欠です。

この課題に対応するため、Gleanはアクティブデータ&AIガバナンスという新たなガバナンス層を導入しました。これにより、エンタープライズ環境にエージェントを導入する際に発生する新たなリスクや潜在的な脅威から、企業を事前に保護することができます。

Gleanを導入した多くの企業から聞かれるのは、アプリケーションやデータの拡散により、意図せずセキュリティのためにデータを見つかりにくくするという「隠ぺいによるセキュリティ(Security Through Obscurity)」という状態に陥っているという課題です。しかし、数年がかりの権限管理やデータ保持の整理を待つのではなく、Gleanを活用すれば、企業は誤って過剰に共有された情報を即座にスキャンし、修正することが可能です。これにより、企業はセキュリティを確保しながら、AIのエンタープライズ統合を前進させることができるようになります。

企業が企業密、財務データ、顧客データを保護するために、Gleanでは組織に合わせたポリシーを設定するだけで、自動的にアプリケーション内で修正できます。私たちは、企業がAI導入を安全かつ迅速に進められるよう支援したいと考えています。そのため、100以上のアプリケーションに対応するアクティブガバナンス機能を提供し、横断的なWork AIのセキュリティを確保します。

アクティブガバナンスは、Gleanの最新のセキュリティ&ガバナンスアプローチの一環 であり、詳細なインデックス制御と統合権限フレームワークの上に構築されています。これにより、AIの導入に向けたエンタープライズデータの保護を強化できます。

Gleanのアクティブデータ&AIガバナンス機能と、エンタープライズへの導入方法については、本ブログをご覧ください。

エージェント時代のWork AI

エージェントの時代において、私たちの働き方は大きく変わります。しかし、その変化は段階的に進む必要があります。まずは、従業員がAIを活用して日々の生産性を向上させ、ビジネスプロセスを再構築し、組織全体のイノベーションを推進することから始まります。このようなAIによる革新的な変革を実現するには、誰もがエージェントを活用・構築できる環境が不可欠です。しかし、エージェントを安全に構築・管理・共有できる適切な環境がなければ、AI導入のプロセスは遅くなり、リスクも伴うことになります。

本日発表したGlean Agents、ユニバーサルナレッジ、構造化データ分析、アクティブデータ&AIガバナンスにより、すべての従業員と企業が、エージェントを大規模に活用・共有・管理・統制できる環境を手に入れました。Glean Agentsを製品のエクスペリエンスに統合させることで、1日平均5回Gleanを利用する多くのユーザーが、エージェントを手軽に試し、日々の業務にスムーズに取り入れられる仕組みを提供しています。

Glean Agentsや新しいプラットフォーム機能の詳細については、「Glean Live: Winter ‘25ローンチイベント」でご紹介します。当日は、ZillowのToby Roberts氏、DatabricksのAdam Conway氏、そしてGleanのTamar Yehoshuaをはじめとする豪華ゲストとともに登壇し、ライブデモやファイヤーサイドチャットをお届けします。ぜひご参加ください!

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